やさしい夜のさきに
「久しぶり。」
月明かりの下で、レンは私の目を見て優しく微笑んだ。
遠い昔から私たちはいつも二人だった。
「そろそろこの街も限界じゃない?」
「もうそんな経つっけ」
「ねぇ、思い切って次はもっと遠い街にしない?」
そうだね、と言いながらレンは使い古した地図を持ってきた。私はその地図を覗き込みながら、今までの長い旅路を思い返す。
大きな都市から小さな村まで。私たちは色んなところを二人で巡った。いつも楽だったわけではない。だけど、私の隣にはいつもレンがいた。
それだけで私は十分だった。
「パリとかどうかしら」
テーブルに広げられた地図を指差す。
この街のお洒落な雰囲気は個人的に好きだった。
「パリはこの間いったじゃないか」
「この間って、30年くらい前じゃない」
「まだ早すぎるよ」
「あんなに人が多い街なんだから、私たちのこと覚えてる人なんていないわよ」
私がふて腐れると、レンはやれやれといった感じでため息を吐いた。
「リン…わかるだろう。もしものことがあったら」
困ったような泣きたそうなレンの顔を見ると、私は何も言えなくなってしまう。
「わかってるわ……」
「ごめんね、リン」
「いいのよ、別に」
そう言って私はふわりとレンに抱きつく。
どうせあと20年もしたら気兼ねなく住めるようになるのだから。
そもそも住む場所なんてどこだっていいのだ。
隣にレンがいるかいないか。それが私にとっては大切なことだから。
私たちの人生は長い。
吸血鬼。
それが世間一般の私たちの総称だった。
人の生き血を吸い、夜の街を羽ばたき、昼間は棺で眠る不死の生き物。銀と十字架と聖書が大敵。
多分、ほとんどの人間の認識はこんなところだろう。だけどこの情報は外れてはいないけど、的も得ていなかった。
まず、私たちは人の生き血を吸うことはあまりない。大昔はどうだか知らないけれど、少なくとも最近の穏便な吸血鬼はそんなことはまずしないだろう。
現代では人が死ぬことは大事件になることだって多い。
人から血を吸うこともあるが、致死量になるほどの血液は奪わないようにするのが暗黙の了解。吸われた人間は貧血と前後の記憶が不明瞭になるくらいだった。
ただでさえ生き辛い私たちだから。自分たちの首を絞めるような馬鹿は仲間から淘汰されてしまうのだ。
それに実は血液は人間でなくても問題なかったりする。
生肉についている血を舐めるくらいでも生きてはいける。あまり健康的でないかもしれないけれど。
最近では人工血液なんかもあるし、便利な世の中になってきている。
ただ嗜好の問題も含めて人間の血は美味しいから、少しばかり血をいただいているのだ。
あと、暗闇でもはっきりと目は見えるけど、光に弱いわけではない。
人間の血をもらうには寝ている隙に忍び込むのが楽だから、夜に活動することが多いだけ。
寝るときだって固い棺なんかより柔らかいベッドのほうが心地よい。山奥でひっそりと暮らしている吸血鬼はどうだか知らないけど。
聖書と十字架だって別に敵でもなんでもない。
確かに好きなものでもないけれど、この二つに触れたからって別に死にはしないし、目の前に出されたからって逃げもしない。
銀は…銀は確かに苦手だ。銀で受けた傷は治りにくい。銀製の銃弾は場合によっては致命傷になりかねない。
けれど、私たちの身体能力があれば銃弾なんて簡単にかわせる。だから銃で死んだマヌケな吸血鬼の話なんて聞いたことがない。
私たちを殺すのはもっと簡単な方法があるのだ。とても優しくて、とても残酷な方法が。
魔女や吸血鬼のような異端なものに敏感な時代もあったけど、ここ数十年で一気に増えた人口と供にそういった信仰は大分薄れてきた。
特に人口が多い都会では食事の心配もないし、とっても快適に過ごすことができる。
特に私やレンみたいに人間の中に紛れる吸血鬼にとっては。
私たちは長く生きてきたお陰で身に付いた処世術で、驚くほど簡単に周囲の人間に溶け込んでみせた。
ただ一つ問題点がある。それは私たちの見た目がほとんど変わらないこと。
私とレンは少年と少女のような見た目だった。
成長期であるはずの人間が全然成長しなかったら?それは周囲の人間に違和感を抱かせてしまう。
だから、私たちは一つの場所にずっとはいられないのだ。
2年くらいで住んでいるところを後にする。中には名残惜しいくらい気に入った街もある。
それが人間の中で生きていくことを選択した私たちの運命だった。
だけど、どんな時代でも場所でも私は寂しくなんかなかった。
私はレンと違って、いつ裏切るかわからない人間の友達を作ることもなかったし。
何よりレンがいればどこに住もうと辛くなんかなかった。
そうやって、私たちは二人きりでずっと生きてきた。長い長い時代を―――。
寝ぼけ眼でドアを開けると、むせ返るような花の香り包まれて一気に目が冴えた。
正体はテーブルの上に飾ってあるバラの花束だった。
「おはよう、リン」
どこからか、花瓶を持ってきたレンが顔を出す。まだ寝巻き姿の私と違って、既に着替えを終えていた。
「どうしたの、これ」
花束に顔を埋めて、その豊かな香りを堪能しながら訊ねる。
「今朝、散歩してたら素敵なバラを植えている家があったからね」
「盗んできたの?」
「まさか!水をやっている主人に頼んでわけてもらったのさ」
レンは花束を私から受け取ると、一本ずつ丁寧に棘を払いながら花瓶に挿していく。
私はバラが好きだった。
だからレンがバラを貰ってきてくれたことが何だか嬉しかった。
棘が払われたバラを一本取り出し、再びその香りを楽しむ。摘みたてのバラからは鮮やかな香りが漂う。
「痛っ!」
レンの小さな悲鳴に私は驚いて顔を上げる。
見るとレンの指からポツリと血が溢れ、それが手の甲をつたっていた。
「大丈夫!?」
駆け寄って傷口を確かめようとすると、
「大丈夫、棘が刺さっただけだから。すぐ治る」
と傍に来た私に背を向けて言った。
レンの蒼白な顔を見て、私は彼が言いたいことに察しがついた。
「触れたくらいじゃ問題ないわ」
「わかってる…。けど、もしものことがあるから」
レンは心配性なのだ。私はそっとレンの背中に触れる。一瞬ビクリとしたが、すぐにその力は抜けた。
優しい温もり。それは人間と同じように私たちの身体にも赤い血が流れている証拠。
ふいにレンがこちらを振り向いた。傷口は塞がったらしく、血は乾いてきていた。
「傷口を洗ってくるよ。だからリンは着替えておいで」
いつもの落ち着いたレンの顔だった。
あれから2ヶ月ほど経った。
バラの花は頻繁にテーブルに飾られるようになった。
「リン、バラ好きだろう」
「好きだけど、ほぼ毎日どうしたの?」
「前に言ったろ、わけてもらってるんだ」
「随分と気前のいいご主人なのね」
窓から日が差し込む光を受けて、しっとりとした花びらが艶やかに輝く。
レンは慣れた手つきでバラの棘を丁寧に払っては花瓶に挿していく。
「私も会ってみたいな、その主人に」
ふと思いついたことを口にしてみた。
レンの手が一瞬だけ止まった。けれどまたすぐに作業に戻ると、穏やかな口調で「リンには無理だよ」と小さく笑った。
「なんでよ」
「リンは朝弱いだろう?」
「朝じゃなくったっていいじゃない」
私が口を尖らすと、レンはやれやれといった感じで、「そのうちね」と諭すように呟いた。
表面上はいつもと同じだけど、私はレンが何かを隠していることに気が付いた。
隠しきれているレンは思っているけど、本当はわざと騙されているのだ。
レンはそのことに気付いてないけれど。
数日後、朝早く隣のベッドでレンが動く気配がした。私は眠ったフリを続け、レンが着替えて出て行った後、静かに起き上がる。
きっとバラを貰いに行くんだ。
ドア越しにエントランスが閉じる音を聞くと、素早く身支度を整え、私も家から飛び出した。
レンは家から少し離れた大通りを歩いていた。私に背を向けているとはいえ、いつ気付くか分からないので十分に距離をとって歩く。
少しずつ明けてきた空に、街の中は活気づいてくる。
15分ほど歩いただろうか、レンが大通りからわき道にそれ小さな通りに入った。
レンは相変わらず前をまっすぐ見て歩いていて、私に気付いた様子はない。
大通りと比較して閑静な住宅街であるこの通りは、まだどことなく眠りの空気に包まれていた。
普段あまり出歩かない上に、ほとんど決まった場所にしか行かない私は、ここに足を運ぶのは初めてだった。
さほど大きくない十字路をレンが右に曲がった。その先は更に細い道となっていた。並ぶ家も先ほどより大きく、家と家の間隔も広くなってきた。
ふと、レンが一軒の家の前で足を止めた。家自体は小さめだが、庭が広く、垣根越しにバラが沢山植えられているのが分かった。
様子がはっきりと伺える距離まで近付き、私は庭を凝視する。
身体能力の高い吸血鬼だから、ある程度距離があっても問題はない。
「おはよう、ミク」
レンが声を掛けると、庭先で人影が動いた。
バラの植え込みから顔を覗かせた人物は、とてもきれいな娘だった。見た目から16〜18歳くらいだろうか。
「あら、今日も来たの?」
「君にあいたくて」
レンの言葉に彼女の頬がバラと同じピンク色に染まった。
その様子を見て、彼女はレンの獲物なのだと思った。レンはたまに血を吸いたい人間に近付きすぎることがあるから。
私は何度も止めるよう言っているのだが、レンいわく人間に触れることで自分も人間になれるような気がする、という屁理屈があった。
これは帰ったら釘を刺す必要があるな、と思った。
だけど、レンの表情に私は目を奪われた。私には見せたことがない優しさと愛おしさに満ち溢れた表情。
さらに、次の瞬間レンが彼女の顔を引き寄せると、キスをした。
唇が離れると、今度はその白い首筋にレンがそっと唇を近づけた。
ほんの一瞬彼女の眉が顰められる。
その首筋には吸血とは違う、赤いバラが咲いた。
私は視界がグラリと揺れた気がした。
二人の間に漂う空気の色。レンの優しい瞳の理由。全てを悟った私は、気付かれないようにそっとその場を去った。
「お帰りなさい」
いつもならまだ寝ている私が起きていたことに、若干驚きつつもレンは穏やかに「ただいま」と言った。案の定その手にはバラの花束が抱えられていた。
「今日は早いんだね」
テーブルにバラを置き、花瓶に新しい水を汲みにキッチンへ向かう。
「またバラ…」
「ああ、今年はこれで最後らしい」
可愛らしいピンクのバラ。
今朝の光景を思い出し、私はきつく唇をかみ締める。
水滴のついた花瓶をテーブルに置くと、レンはいつものようにバラの棘を払っていく。
バラの香りが立ち込める。大好きだったその香りは、今は神経を逆なでするものでしかなかった。
私は立ち上がると、勢いよくテーブル上のバラと花瓶をなぎ払った。
ガチャン!とガラスの割れる鋭い音と、水浸しになった床に無残に散らばるバラの花。
それを思いっきり踏みつける。悔しさと狂おしさが私を支配していた。
「リンっ!!」
その行為を咎めるように声を荒げたレンを、キッと睨みつける。
レンが怯んだ隙に、私は家を飛び出した。
その日の深夜。
私は再びあの女の家に行った。家の中へ潜り込むとまっすぐに女が眠っている部屋へ向かう。
すやすやと眠る女の枕元に足音も立てずに近付く。
月明かりがその白く清らかな肌と、長くきれいな髪をほのかに照らす。
私はその首にそっと手を掛ける。そのまま手に力を込めようとしたとき、首筋にある赤い跡が目に付いた。
今朝レンが付けた、親愛の証。
身体が硬直して動かなかった。
「レン…?」
眠っていたはずの女が瞼を開けて、呟いた。
驚いた私は、思わず後ずさりしてしまった。
「レン?あれ、…レンじゃない?」
ベッドから半身を起こすと、暗闇の中目を凝らしながら女が私見つめる。
「もしかして、あなたもレンと同じ吸血鬼?確かレンが一緒に暮らしている仲間がいるって」
女はさほど驚いた様子はなく私に話しかけてくる。
暗闇には慣れたのだろう、その澄んだ瞳で私の方をはっきりと見ていた。
「………あなたは、レンが吸血鬼だって知ってるんでしょう?」
「ええ、知ってるわ」
「だったら、今すぐレンに付きまとうのは止めて」
私は搾り出すようにそれだけ言った。答えによってはこれで十分だろうと思ったから。
彼女に会うのをやめてもらい、すぐにこの土地を離れればレンも気付くだろう。
このことが気の迷いだったと。
人間と吸血鬼が同じ時を生きていけるはずなんかないのだ。
だから、私がそうであるように、レンには私がいれば十分なのだ。
「いやです」
だけど、空気を振るわせた言葉は私の予想とは違っていた。
「なぜ、レンと別れなければならないの?」
「なぜって…!普通に考えれば分かるでしょう!?」
女はベッドから降りると、私にゆっくりと歩み寄る。
華奢で人間の中でも弱い部類だろう。こんな女の何処がいいのか。
レンはたぶらかされているに決まっている。
「レンは言ってくれました。『死が二人を別つまで』と」
その言葉に私の今までの思いがどん底まで叩きつけられたのと、無理やり押し込めていた感情が一気に溢れた。
腕を伸ばすと、近付いた彼女の喉元を掴む。
「バカじゃないの!?人間のくせに!レンには私がいるんだから!!」
腕から逃れようと彼女はもがくが、その程度の力では私は微動だにしなかった。
ゆっくりと手に力を込めていく。みしりと骨の軋む音が伝わる。女は顔を歪め、口元からは苦しそうに息が零れる。
このまま、と思ったときに突風が部屋に巻き起こった。
その衝撃に一瞬だけ力が緩むと、その隙に手から女の感触が消えた。
風の中から現れたのはレンだった。
「もしやと思ってここに来たけど、正解だったみたいだね」
「レンっ…!」
レンを見て安心したのか、女はレンに抱きつきながら小さく嗚咽を漏らし始めた。
「ごめんね、ミク。こわい思いをさせたね」
何度も謝りながら、レンはその柔らかそうな髪を撫でる。
「リン」
顔をこちらに向けて、レンがしっかりと私を見据えた。
「俺はこれからミクと暮らすよ」
「なっ…!?」
「君に言わなかったのは悪かったと思ってる。……俺はミクを心から愛しているんだ」
「ダメよ!!」
私は声を荒げた。
「ダメよ!レンには私がいるじゃない!私の方がずっとレンのことを知ってるし、ずっと一緒にいたわ!なんで?私じゃダメなの?」
レンがこちらを困ったような悲しそうな瞳で見ていた。
いつも私が何も言えなくなってしまう瞳。
「ごめん、リン」
ポツリと呟かれた言葉は全然強くなんかなかったのに。
私は従うしか術をもっていなかった。
レンの中に私はいないのだ。私じゃダメなのだ。
泣き崩れたい気持ちを抑えつけて、私はきつく唇をかみ締めた。
「久しぶり。」
あれから数十年。
その間一度もレンとは会っていなかったけど、まったく変わらない姿でレンは立っていた。
その手には白いバラの花束が抱えられている。
レンは歩いて私の隣に立つと、ゆっくりとその場に屈みこんだ。
月が雲間から現れて、辺りを優しく照らす。
その淡い光が足元にある、まだ新しい墓石に鈍く映りこんだ。
レンはそっと花束を捧げると、そこに刻まれている名前を愛おしそうに指でなぞった。
「こうなることなんて、最初から決まってたじゃない」
私が投げつけた言葉にレンはピクリとも反応しなかった。
「ここに来てくれると思ったよ」
ようやく立ち上がるとレンは私を見て微笑んだ。
昔と変わらないはずなのに。その瞳は私の知らないものになっていた。
「これからどうするの?」
「彼女と約束したんだ」
「たかが人間との約束じゃない…!」
私は必死な思い出訴えた。その約束を交わした相手はもうこの世にいないのだ。
振り回される必要なんてない。また誰にも邪魔されず二人で生きていけばいい。
「人間をバカにしていた君には解らないかもしれないけど、真実の愛はとても素晴らしかったよ」
「そんなのあるはずないわ。だからレン、もう一度私と暮らしましょう」
「無理だよ。ミクのいない人生なんて意味がない」
そう言うと、レンは私に一気に詰め寄る。
優しく私の頬を両手で包むと、唇と唇が重ねられた。
初めてのキスだった。
一瞬の出来事で頭の中が白くなったが、鈍い痛みが走り現実に引き戻される。
そして、口の中にじんわりと自分の血の味が広がった。
私は驚いてレンは突き飛ばした。
だけど、もう、遅かった。
レンは私の血を舐めていた。
私たち吸血鬼の最大の敵。
それは銀でも聖書でも太陽の光でもなく、同族の血。
一滴でも体内に取り込めば、それはたちまち猛毒と化して死をもたらす。
自分の血は大丈夫だし、触れるくらいなら問題ない。
だけど、不死である吸血鬼を確実に死に至らす血は、もっとも恐ろしい存在だった。
「レンっ!?」
よろめいたレン慌てて近寄る。
レンは苦しそうに俯き、心臓の辺りをぎゅっと掴んでいる。
「レンっ!?いやっ、しっかりして…!」
「約束、した…んだ……」
レンが顔を上げて私を見る。
汗がじっとりと浮かんだ苦しそうな表情に、私は勝手に涙が浮かぶ。
「ミクと…死が、二人を別つ、まで…って」
途切れ途切れの、微かな声で言葉を重ねる。
「リンも、いつか、、真実の愛に気付くといい……」
「バカっ!」
私が愛しているのはレンだけだ。レンさえいればいい。レンだけがいい。
ただひたすら強くレンを抱きしめた。どうしてこの想いが伝わらないのだろう。
抱きしめていた手に違和感があった。
手元を見ると、レンの身体がゆっくりと粒子に変わっていく。
「ああ、これでやっと…ミクのもとに……逝ける」
私はもっと腕に力を込めた。だけどもうレンの身体は原型を留めていなかった。
最後に聞こえた声と供に、レンの身体は空中に散乱して消えた。
私はしばらく空を見つめ、ひたすら涙をながした。どんなに望んでもレンがもうこの世界にいないのだ。
私は立ち上がると、供えられていたバラの花束を抱えた。
レンの心に、最後まで私はいなかった。
そんなにあの人間がよかったのだろうか。私たちよりずっと弱くて短命な人間が。
レンが言う真実の愛なんて存在するわけがない。
私は花束から一輪だけ取り出すと、そのバラを手に闇の中へと立ち去った。